ご挨拶Greetings

 2017年もあと数日となりました。私立大学の学長を辞してから本職らしきものが無くなり、そのために仕事が分散し、それだけ様々な仕事を手掛け、かつ各地に出向くことが多くなりました。忙しくなったという印象です。じっくり考える暇もなくなり、決して場当たり的ではありませんが、仕事に個々に対応していくのが日常になりました。つまりアカデミズム型ではなくビジネス型の毎日を送っています。

 それでも2017年は、1月と12月に学会報告をしました。前者は武蔵大学の晴海校舎で公益財団の位置づけについて、後者は福岡大学で地方創生についてがテーマでした。こちらのほうは、『商工金融』の論文をほぼ倍に拡大して出版をねらって書いたものをベースにしています。北海道大学経済学部の紀要に、なんと70ページ近いものが一挙に掲載されました。論文を書く環境にないのにこれが出来上がったのはひとえに共著者の金子勇教授のお蔭です。
 福岡での学会報告は、私は札幌から、金子教授は神戸からというコストの高い参加でしたが、残念ながら観客は少なく、少々がっかりでしたが、仕事のまとめはついたと思っています。地方創生そのものが人々の耳目を集めなくなっているのです。現在の政権は、次々と人々の注目を集めようとして、新しいスローガンを揚げる。2014年製造の地方創生はもはや一世代前なのでしょうか。  でも、一年間、これを考えてみて気づいたことも多々ありました。それは、しばらくお休みしている“はまなす放談”に書くことにします。

 小さな声で告白すると、2018年3月に70才になります。世の中には80才を過ぎても論文を書いている人もいますが、早々に旅立ってしまった人もいる。とにかく天が与えてくれた時間の中で仕事をするだけ、と自分に言い聞かせています。

 2018年は適温経済なのだそうです。うまいこと表現するものです。確かに過熱感もないし冷えてもいない。株価は世界中でずいぶん上昇しましたが、企業業績の好転を伴っているのでバブル感はありません。
 アベノミクスは、かなり怪しいのですが、手をかえ品をかえ、効果アリを示し続けています。多少の疑惑も帳消しにしたのが総選挙に示された民意です。正義より実利、という資本主義らしい結果です。だから、景気が悪くなるとか、株価が下がるとかが余計に恐ろしい。マイナス金利という異常もやめられずについに2年が経過します。日本銀行券の価値は心配なのですが、かといって“金”も買う気がしない。名目でいいから、とにかく株式でも買って金額の数量を増やしておくよりないのでしょう。

 2018年も宜しくお願いします。

2017年12月27日  濱田康行
  • 氏  名 濱田 康行
  • 職  名 はまなす財団 理事長
    北洋銀行 アドバイザー
    大学生協共済連 会長理事
  • 生年月日 1948年3月12日
  • 所属学会 日本中小企業学会、日本金融学会、日本証券経済学会
  • 研究学科 中小企業金融論、協同組織論
  • 研究課題 現代資本主義経済の歴史的位置
    協同組合の現代的意義
    協同組織金融機関の存在意義
    協同組合と資本主義
  • 1966年神奈川県立鶴見高等学校卒業
  • 1970年東北大学経済学部卒業
  • 1970年全国購買農業協同組合(現全農)入社
  • 1977年久留米大学商学部講師(国際経済論他担当)
  • 1979年久留米大学商学部助教授
  • 1980年東北大学大学院博士課程修了(経済学博士 論文博士第5号)
  • 1981年北海道大学経済学部助教授(金融論担当)
  • 1991年北海道大学経済学部教授
  • 1997年~2001年北海道大学総長補佐
  • 2000年北海道大学大学院経済学研究科教授
  • 2003年~2004年北海道大学先端科学研究センター教授(併任)
  • 2004年~2008年京都大学大学院経済学研究科寄付講座教授(併任)
  • 2005年~2008年同大学経営管理大学院客員教授(ベンチャーキャピタル経営論担当)
  • 2010年北海道大学名誉教授
  • 2010年~2014年札幌国際大学・札幌国際大学短期大学部学長
  • 2014年道都大学長・理事長(2015年3月 退職)
  • 2014年はまなす財団理事長(現在に至る)
  • 2015年北洋銀行アドバイザー(現在に至る)
1988年 単著『第三の証券市場』、東洋経済新報社
1990年 共著『株式店頭市場』、東洋経済新報社
1991年 単著『金融の原理』、北海道大学図書刊行会
1992年 共著『邦銀ロンドン支店』、東洋経済新報社
1996年 単著『日本のベンチャーキャピタル』、日本経済新聞社
1996年 共訳『イングランド銀行の300年』、東洋経済新報社
2005年 共著『北の起業学』、共同文化社
2007年 編著『地域再生と大学』、中央公論新社
2012年 編著『2012・協同組合 国際協同組合年によせて』、大学生協共済連(編)、コープ出版
2013年 編著『2012・協同組合論―ひと・絆・社会連帯を求めて―』、全国大学生活協同組合連合会
1986年「世界のベンチャー育成策」、『社長の時代』、日本合同ファイナンス(編)、かんき出版、特別寄稿
1990年「イギリスにおける中小企業金融」、『中小企業金融の新潮流』、中小企業庁計画部金融課(編)、同友館、第2部第2章
1993年「貨幣資本の自立的蓄積、その実物資産からの乖離」、『構図変化と世界経済』村岡俊三・佐々木隆生(編)、藤原書店、第4章
1994年「ベンチャーへの支援制度」、『ベンチャー企業の経営と支援』、松田修一(監修)、
早稲田大学アントレプレヌール研究会(編)、日本経済新聞社、第1章(浅井武夫氏と共同執筆)
1999年「わが国における中小企業金融の変遷」、『ポストビッグバンの中小企業金融』、
国民金融公庫総合研究所(編)、中小企業リサーチセンター、第2部
2000年「SME, Venture Business Finance and Policy Assessment」、
『Klein-und Mittelunternehmen in Japan』、Nomos Verlagsgesellschaft、11 chapter
2001年「MBO(企業創造の新しい型)」、『M&A21世紀 Ⅱ』、薄井彰(編)、中央経済社、第2章
2007年「協同組織の存在意義再編」、『いまなぜ信金信組か』、安田原三・相川直之・笹原昭五(著)、日本経済評論社、第2章
2013年『バカな大将、敵より怖い』、北海道二十一世紀総合研究所(編)、北海道新聞社、
日本金融学会理事(2003年~2008年)
日本証券経済学会理事(2012年~現在)
日本中小企業学会理事(2003年~現在)、2014年から同学会北海道支部長
1997年日本ベンチャー学会の設立発起人となり、2002年から理事、
およびベンチャーキャピタル部会長。2010年退会。
日本学術振興会第118委員会委員(2002年~現在)
北海道経済学会理事(2002年~2010年)
北海道経済倶楽部 代表幹事(1993年~2012年)
大蔵省金融制度調査会部会委員(1995年)
北海道郵政局郵便貯金コンサルタント(1995年~2004年)
経済審議会(経済企画庁)特別委員(1997年および1999年)
文部省産学連携協力会議委員(1997年)
北海道大学生協理事長(1997年~2006年)
経済産業省MBO委員会座長(1998年)
経済倶楽部代表幹事(1998年8月~2013年3月)
衆議院予算委員会にて参考人(1999年)
内閣府景気ウォッチャー委員会委員(1999年~現在)
国土交通省将来展望委員会委員(2001年)
北海道証券取引所未来戦略研究会座長(2002年)
北海道TLO株式会社取締役(2002年~2009年)
北海道労働委員会公益委員(2002年~2008年)
国土交通省苫小牧東部地区検討委員会座長(2004年)
全国大学生共済生活協同組合連合会会長理事(2004年~現在)
国土交通省北海道開発分科会計画部会委員(2005年~2008年)
コープさっぽろ理事(2005年~2012年)
株式会社苫東経営諮問委員会委員(2005年~2013年)
国土交通省北海道総合開発計画起草委員(2007年)
函館工業高等専門学校外部評価委員(2007年~2008年)
国土交通省北海道開発有識者会議委員(2008年~2010年)
北海道総合通信局ICT調査委員会座長(2009年~2010年)
全国大学生協共済生活協同組合連合会会長理事(2010年~現在)
地方独立行政法人北海道立総合研究機構顧問(2010年~現在)
北海道大学大学院法学研究科附属高等法政教育研究センター客員研究員(2010年~現在)
一般社団法人WIND顧問(2010年~現在)
北海道商工会議所連合会北海道成長戦略ビジョン策定検討委員会アドバイザー(2011年~2012年)
札幌テレビ放送番組審議会委員委員長(2011年~現在)
北海道物流戦略顧問(2013年4月~現在)
札幌市都市計画審議会委員(2014年4月~現在)

書籍Book

単著『第三の証券市場』

単著『金融の原理』

単著『日本のベンチャーキャピタル』

共著『株式店頭市場』

共著『邦銀ロンドン支店』

共著『北の起業学』

購入はこちら

共訳『イングランド銀行の300年』

購入はこちら

編著『地域再生と大学』

購入はこちら

編著『2012・協同組合 国際協同組合年によせて』

購入はこちら

編著『2012・協同組合論―ひと・絆・社会連帯を求めて―』

購入はこちら

『バカな大将、敵より怖い』

購入はこちら

新着情報News

contact

お問い合わせ